雑記帖

娘と猫と海外ドラマを愛するOLのブログ

愛おしきBBAの友情

あっというまにシリコンバレー、シーズン1を最終話まで見終わってしまった。なんとも下衆でカタルシスにあふれた最高のラストシーンに思わず夫とハグ!そしてすかさず2回目を見た(バカ夫婦)!

 
そんな興奮冷めやらぬ中、最近もうひとつドラマで高揚したのがあったので書いておきたい。Netflixで配信している「グレイス&フランキー season2」。
 
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70代を迎え、第二の人生を楽しもうとした最中に夫同士がゲイをカミングアウトして結婚、残された妻ふたり=コンサバキャリアウーマンなグレイス(ジェーン・フォンダ)と、ヒッピー気質な自由人フランキー(リリー・トムリン)が、やむなく同居することになるというドタバタ高齢者コメディ。
 
製作が、みんな大好き「フレンズ」の人らしいってことで、シーズン1は去年のNetflixサービス開始と同時にさっそく鑑賞済み。気軽にさくっと笑える30分コメディとして重宝しつつもそれほどはまらず。それがシーズン2になってぐっときたのは、特に後半に向けてグレイスとフランキーの友情、そして自立に、焦点が絞られていくから。
夫への怒りをどう乗り越えるか、家族にどう話すか、新しい恋などなど…シーズン1は要素が多すぎてとっちらかった印象も強かったけれど、シーズン2はグレイスとフランキーが、お互いを嫌い嫌い言いながらもだんだんかけがえのない戦友になっていく話がメインで、イイネ!とっても!!
もともと私は、こういう女子が階層を超えて友情を育む話が大好き。互いの価値観に触れて、とまどいながらも自らの殻を破っていくふたりの姿は、年齢を重ねてもピュアでまぶしい。
 
殻を破った結果、元夫たちにも子どもたちにも啖呵きって、老人にも優しいバイブをつくる!と宣言ことになるんだけど(笑)その流れと、その後のドヤ顔がまた最高で(背後にはラップが流れる)。
老いやその先にある死にどう向き合うかというテーマも要所に差し込まれていて笑いつつも泣かされる。自分がBBAになった時、一緒に笑い、戦える友達がどのくらいいるだろう。
 
日本でもこんなドラマできたらいいのにな。吉行和子冨士眞奈美あたりで!
 

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説明書が読めないジェーン・フォンダさま

 

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9 to 5 / Nine to Five(1980)で共演したかつてのリリー・トムリンと、ジェーン・フォンダ